当行は1908年に中国で設立された100年を超える歴史を持つ銀行です。海運、陸運、電力、郵政などの各産業の資金需要に応じる専門銀行であると同時に、通常の銀行業務も取り扱う銀行として業務を開始し今日まで発展してきました。設立当初は旧中国(1949年の解放前)の発券銀行でもあり、中央銀行、中国銀行、中国農業銀行とともに四大銀行として中国銀行業界の発展に貢献してきました。当時から外国銀行の先進的な制度、業務ノウハウを積極的に導入し、中国資本の銀行の中では中国銀行に次いで2番目に国外に支店を設立した銀行でもあります。
1949年の中華人民共和国(以下「中国」という)建国後、政策により国有化され、官民共同企業の監督を専門とする銀行となり、1950年には国務院(最高国家行政機関)から長期貸出業務専門銀行として指定されました。1958年国務院の方針により、
当行の中国国内業務は中国人民銀行および中国人民建設銀行に編入され、香港支店のみが従来の業務を継承しました。
中国共産党第十一期三中全会(国会に相当するもの)開催後、改革開放の春風が中国大地にあまねく吹き渡りました。中国の経済体制の改革の深化と共に、国民の金融制度改革に対する要望から1986年に国務院は全国に向けて『国務院の交通銀行再建に関する通達』を発布し当行の再建が決定されました。再建決定された当行は1987年に本店を従前の北京から上海に移転し正式に
再設立されました。1987年には中国人民銀行から中国銀行等と同様のメガバンクとしての位置づけおよび総合商業銀行として承認されました。
当行は1987年の再建以来全国展開する株式制度商業銀行としての地位を築き、名実ともに中国銀行、中国工商銀行、中国建設銀行、中国農業銀行とともに中国五大銀行の一つに数えられております。
2005年6月、当行は中国資本の銀行として初めて香港証券取引所に上場を果たし、2年後の2007年5月には上海証券取引所にも上場を果たしました。主要株主は中国財政部、香港中央結算(代理人)有限公司およびHSBC(香港上海銀行)となっております。